医療崩壊(いりょうほうかい)とは、医療安全に対する過度な社会的要求や医療への過度な期待、医療費抑制政策などを背景とした、医師の士気の低下、防衛医療の増加、病院経営の悪化などにより、安定的・継続的な医療提供体制が成り立たなくなる、という論法で展開される俗語である。 40キロバイト (6,442 語) - 2021年7月27日 (火) 13:33 |
新型コロナウイルスの急速な感染拡大で、医療現場には重い負担がのし掛かる。
治療やワクチン接種だけでなく、東京五輪の医療チームに職員を派遣する病院もあり、「すでに医療崩壊している」との悲痛な声も上がる。
立川相互病院(東京都立川市)事務長の増子基志さん(47)は職員らについて、「使命感で頑張ってくれているが、疲弊している状況をひしひしと感じる」と語る。
ピークだった1月には計49人のコロナ陽性者を受け入れたが、7月は50人を上回った。専用の病床は21日から満床状態が続き、受け入れを断った例も。
「すでに医療崩壊は起こっていると言っていい」と話す。
それでも「入院したくてもできない人をこの地域から出したくない」といい、病床を増やす計画だ。
同病院は4月から「医療は限界 五輪やめて!もうカンベン オリンピックむり!」とする張り紙の掲示を続けている。
増子さんは「命を守るために、今からでも五輪中止を政府は判断すべきだ」と憤りをあらわにした。
昭和大病院(同品川区)は五輪医療チームにも職員を派遣している。
相良博典院長は「これ以上感染者が増えたら、救急患者の受け入れを停止しなくてはならない」と苦しい状況を説明する。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021073001154&g=soc